2010/03/06

エガの海岸物語 追記

さて、続くと言いながら続かなかった"エガの海岸物語"ですが、
そもそもここから先は書く必要がなかった。
いや、書けなかったと言ったほうが正しいかもしれない。
何故なら、あの時あの場所で感じたあのパッションを、
文章で表現するのは不可能だと思ったからだ。言葉は時として誤解を生む。
出来る事なら少しでも気になった方は自らの足で、
ライブハウスという大抵は退屈な、
しかし時としてゾクゾクするような興奮を味わえるあの場所へ、
そう、エガバンドのライブへ。直接、足を運んでみて下さい。

と言いつつも、少しだけ書き足しておこう。
前回、冒頭に"今日もエガスは完璧だった"と書き記したが、
別にふざけているわけではない。何が完璧だったか、それだけは伝えたい。
ゾクゾクするような興奮、それはライブが始まった瞬間に訪れた。
レッドクロスという中華料理屋のステージにはシャッターがついている。
バンドの登場に合わせてシャッターが自動で上がるという、
聞いた話だけではなんともチープでふざけた仕組みだと思う。
しかし、エガバンドにとってはこれが実に効果的であった。
エガスのギターが鳴り響いたまさにその瞬間、
そのふざけたシャッターが上がり、仁王立ちに構えるエガスその先に見えたものは。
身震いがした。
客席を背にケモノガレジャンパーを羽織りグレッチをかき鳴らすエガス。
全身のアドレナリンは逆流を起こし、持ち構えていたカメラは投げ捨て、
気づけば最前列に。あまりにも勇ましいその姿に、完全に釘付けです。
非の打ち所もない、完璧な登場シーン。トゥーマッチ極まりなかった。
勿論、羽織ったジャンパーは脱ぎ捨てると思いきや、
意外と丁寧に脱いでいた。後日談だが、
人様のジャンパーなので、それも無断に持ってきたので、
そこだけは気をつかったらしい。実にエガスらしい。

このケモノガレジャンパーについても少しだけ説明しておこう。
知っている方も多いと思うが、ケモノガレの太鼓叩きの自前である。
鋲をこれでもかと打ち込んだダブルのライダース。
バックにはこれでもかと言わんばかりにカタカナでケモノガレと表記してある。
以前に彼はこれを着て電車に乗り、これを着てライブをしていた。
今はというと、それはもうお宝のように地下に眠っている、伝説のライダース。
そしてエガスがこれ着ると、アニメのキャラクターかフィギアかなんかにしか見えない。

それでは最後に、最近は新曲も録音したそんな"KEMONOGARE"の最新映像を。

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